2005年06月07日

「ダ・ヴィンチ・コード」誰かミステリーの読み方教えて!

数年前の話である。
仕事の関係で、ある県営住宅に3ヶ月ほど通っていたときのこと。
朝から産廃業者のトラックが一台、A棟の前に止まっていた。
そして、作業服姿の男たちが一階のある部屋から荷物を次々と運び出し、トラックの荷台に放り投げていく。
その部屋の住人はその県営住宅一オンボロな車に乗っていた。パワーウィンドウは閉まらず、雨の日は透明なビニールとガムテープで応急措置をしていたものだ。
まぁ、だからこそ住人の顔を覚えていたのだが・・・。

さて、作業服の男たちは、部屋にあるものを一切合財運び出していた。たん笥、家電製品、布団、衣類。
引越しではないことは一目瞭然である。全部捨てるつもりらしい・・・。

そうなれば、考えられることは一つ。
これまでの生活をすべてチャラにしても余りあるほどの金を手に入れたに違いない。
ジャンボ宝くじだか親の遺産だかは知らないが、とにかくオールリセットをかけたとしか思えないのだ。

そうだとすれば、なんともうらやましい。
それ以来、私もジャンボ宝くじが当たったら、同じようにしようと心に決めている。


ダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチ・コード」を読了した。
毎度流行から遅れて申し訳ないが、本来ならこの小説は単行本化されてから買おうと思っていたのだ。(お値段高いですからねぇ)
ところが、ヨハネ・パウロ2世の逝去やら映画版にイアン・マッケランが出演するやらで購買意欲をそそられてしまった。
発売から約1年、映画公開まであと1年という中途半端以外何ものでもない時期ではあるが、読んでしまったものは仕方ない。粛々とレビューする次第である。極力ネタバレ的な内容は書かないつもりなので、ご安心ください。

この小説は、ご存知のとおりミステリーに分類されるものである。
ミステリー小説といえば、スリルとサスペンス、そして謎解きと相場は決まっている。
とは思うのだが、なにせミステリー小説など久しぶりなので、いまいちその辺の楽しみ方がわからない。強いて感想を述べれば「ご都合主義のオンパレード」といったところか。

となれば、唯一の楽しみは「ダ・ヴィンチの絵画に隠された歴史の謎」である。中学時代「国社の○○ちゃん」などと呼ばれていた私は、この手の話が大好きなのだ。

で、小説中でも語られているが、欧米のキリスト教圏でこの手の研究は比較的盛んに行われているらしい。日本もキリスト教圏であれば、たま出版とかPHP出版から多数、関連した研究本が発行されていたのであろう。

ところが一応仏教圏である日本でこの手の研究は少ない。
つまり、判断材料となる資料が絶対的に不足しているのである。
そりゃまぁ一般的な日本人からすれば、イエス・キリストが神様だろうが人間だろうが、あまり関係はない。そんなもの宗教的解釈か歴史的解釈かの違いでしかないのだから。

とにかく、真っ当な研究でひとつの仮説が語られたのなら、真っ当な研究で仮説に対する反論が語られ、その双方を吟味してどちらがより真実に近いのかを評価しなければ意味がないのであるよ。
しかし、これは小説であり研究書ではない。小説としてのテンポを守るため、仮説から仮説へと飛び移り、「仮説的真相」とでもいうべき場所に辿り着くのである。
「ほらごらん。あの絵はこんな風に見えないかい?つまりあの絵にはこんな意味が込められているんだよ。」などといわれてもねぇ。それじゃ霊媒師が鑑定する心霊写真だよ。
せめて、「あの絵はこんな風に見られてるけど、それはこういった理由で違うんだよ。本当の見かたはこうで、こんな意味があるんだ。」くらいに説明してくれないと。(もっとも、小説としては致命的なまでにまどろっこしいが・・・)

実際「あの絵はこんな風に見える」と小説の中で指摘され、その絵を検索して見たのだが、「いや、私にはそんな風に見えません。」と思ったこともありました。(いくらなんでも、コジツケまるわかりなんだもん)

いくら「あの絵のこの部分は不自然だろう?」などと言われても、美術史や歴史学の本流がどのようにその不思議を説明しているのか?小説にはほとんど出てこない。
欲求不満爆発である。

また、この題材を扱うにあたって当然語られねばならない重要な逸話が抜けていたりして、「ツメが甘いなぁ」という印象をうけた。(「レンヌ・ル・シャトー」の話が出てこないよー)

まぁ、異端とはいえちゃんとした研究をもとに書かれたこの小説のほうが、先日鑑賞した「ナショナル・トレジャー」より断然面白い話ではある。
上巻はテンポよく一気に読めるが、下巻はテンポを犠牲にして長々と種明かしの説明が続くのだが、「読んで損した」というほどの失望感はないので、古本屋で安く手に入るか、文庫化されたあかつきには一読をお勧めする次第である。

「私はそれでも新品を買いたい!」という酔狂な方はこちら
ダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチ・コード」

「ダ・ヴィンチ・コードの解説本は?」という方はこちらから
ダ・ヴィンチ・コード
posted by 中華屋 at 20:50| Comment(6) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年03月03日

ハリウッドの懲りない面々

 私は自称「パソコン自作派」である。
 初めて買ったパソコンは富士通製のブックタイプであった。ところがグラフィックが貧弱すぎて同時に購入した3Dゲームが起動しない。アナログ回線でネットを検索しまくり、どうやら取り付けられそうなグラフィックボードを購入。自分で取り付けたのが始まりのような気がする。(そんなもの、自作の内に入らない?すみません気のせいでした。)
 初めてパソコンのカバーを開けた時の、あの期待と不安が忘れられず、その後のパソコンは自作するようになった。
 ネットを検索し、本を買い込み、その基本構造を読み解く過程はブラックボックスを覗き見たようで非常にワクワクするものである。もっとも「広く浅く」をモットーとする私は、あまりディープになると飽きてしまうのだが・・・。

 自分の書いた「アカデミー賞ですねぇ」及び「再びアカデミー賞ですねぇ」を読み返して、気分が悪くなった。
 上から物を言いすぎ。高飛車すぎ。傲慢すぎな文章である。私と同じ不快な思いをされた方には申し訳ない。

 それもこれも、先日買った文庫本のせいである。

 マックス桐島 著
ハリウッドの懲りない面々―...講談社+α文庫


 いや、ゴシップ的なハリウッド暴露本であるが、著者の肩書きがハリウッド・プロデューサーであるため、そこそこ信頼性はあると思われる。
 ハリウッドの若手不良軍団が「ハリウッド・レベルズ」と呼ばれていたり、スター御用達の自家用ジェット機はガルフストリーム社のGシリーズであったりと、映画好き、ハリウッドスター好き、ウンチク好きにはたまらない話のオンパレード。だれでもハリウッド通(になったような気分)になれる一冊である。
 かく言う私も、いっちょ前のハリウッド通面をして、高飛車な文章を書いてしまったのは前出の通り。自分の感化されやすさが恥ずかしい。

 ちなみに、著者であるマックス桐島氏のホームページもなかなか面白い。
 アマゾンのアフィリエイトを導入したので、あまり信用されないかもしれないが、ライトなハリウッド映画ファンには是非おすすめしたい一冊である。
 この文章をイヤラシイと思った方は、お近くの書店での購入を強くおすすめする。
posted by 中華屋 at 00:02| Comment(0) | TrackBack(2) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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