2005年07月01日

「宇宙戦争」逃げろ!そして叫べ天才子役!

 中国において、ビザの延長申請を怠ったために高額な罰金を請求されたことがある。

 いや、当然といえば当然であり、忘れていた私が悪いのだが(秘境に出張中で思い出すどころではなかったのだが)、延滞一日につき500元という設定金額はいかがなものか?ちなみに忘れていたのは20日間であった。無論、私の月給より多い金額だ。

 さて、これは参った。参ったが仕方ない。
 「忘れた私が悪いんです。素直に払いますよー。」という話を同僚にしたところ、こいつが会社の経理部長にチクリやがった。

 まぁ、本人は「会社の出張が原因なら(いや、それは言い訳なのだが・・・)会社が払うべきである。」というハタ迷惑な論理と義憤とおせっかいで報告したらしい。

 案の定、部長に呼びつけられる。
 いつもは温厚なおばちゃま(部長)が眉間にしわを寄せている。

 中国人であれば、ここでひるむことなく、断固会社に請求するのであるが、私はごく平均的な日本人である。自らの非を認め、自腹で清算する旨、経理部長に告げた。

 「見よ、中国人!これが日本男児の潔さ!ブシドーである!」

 などと心の中で多少マト外れな大見得を(自存完結ではあるが)切ったわけだ。

 いつも温厚な(でも怒ってた)おばちゃまの表情が緩んだ。
 いや待て、違う。ニヤニヤしている。

 ヤバイ!中国人がこういう表情で何か考えているときは要注意である。

 「大丈夫。心配ないよ。そんなに払う必要ないから。」

 キター!

 日本人には理解不能な発言。
 お役所から請求されている罰金を値切る気だ。

 やめてくれ。私は日本人だ。不正行為に巻き込まないでくれ。
 などと考えているそばから彼女は電話をかけまくる。

 「はい。これでよし。明日一緒に役所に行きましょう。」

 受話器を置いた彼女が満面の笑みをたたえて言った。

 関係(グァンシ)である。

 中国人特有の「友達の友達はみな友達」型問題処理法。いわゆるコネだ。
 どうやら彼女の友達のダンナの友達が関連部署の上のほうにいるらしい。

 「冗談言っちゃいけませんぜ!あっしはお天道様の下を大手振って歩いてきた人間でさぁ。お上が払えってもんは堂々と払ってやるのが筋ってもんでやんす!」

 と、正義感を振りかざす私。
 しかし、自らの親切心を台無しにされたくない彼女は

 「ここは中国。中国流に、それもごく一般的な方法で問題を解決して何が悪い。利用できるものは利用する。利用し、利用されるのが普通なんだ。」

 てなことを、延々と説教。

 私は・・・、負けた。折れた。日本人であることをやめた。

 翌日、ドンヨリとした天候。ドンヨリとした気分。
 いつも温厚な(そしてお節介な)おばちゃまとビザ発給所へ足を運ぶ。

 前回私に「罰金なんだから、どんなに高くても払え!」とまくしたてた窓口の女性は、チョー不機嫌であった。

 恐らく上から一方的に命令されたのであろう。
 「仕方なく不正行為を許すんだからね!」
 と散々文句を言われた。

 そして、最終的に請求された金額は、当初の3分の1であった。

 「大体1日500元なんて、絶対おかしいわよ。役人は腐ってるわ!」

 おばちゃま。腐っているのはあなたも同じである。
 そして、その腐ったドブに片足を突っ込んだのは私だ。

 いやはや、ビザは大切である。
 まかり間違うと、私のように日本人の尊厳を・なう結果となるので、くれぐれもご注意願いたい。


 最後になったが、今回は以前ご紹介した「中華的生活「多少銭?」」の記事「それは小3算数です」へのタダ乗り企画である。

 本当はあちらにコメントを書くつもりであったが、長くなりすぎた。ゆえに「らん女史」に迷惑かと思い、こちらに書かせていただいた。

 らんさん。勝手なことしてゴメンナサイ。


 さて、やっと映画の話題である。

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2005年06月28日

「バットマン・ビギンズ」そりゃないぜ謙さん!

 いきなり妙なものに凝ることがある。
 もっとも「飽きっぽい凝り性」であるから、長続きはしないのだが。

 で、現在凝っているのが「電子工作」。
 いや、というより「自作ヘッドホンアンプ」なわけだ。

 以前も書いたが、私のオーディオ環境は「パソコン」である。
 オーディオマニアでもなく、お金もない一般人であるからして、このような環境に甘んじているのだが、「それなりに、もうちょっとどうにかならんものか?」と考えてしまったわけだ。

 とにかく、お金をかけず簡単なもの。毎度のことであるが、そんな美味しい話を大検索。
 色々吟味した挙句、中村氏のサイトに登場する「OPAmp ヘッドホンアンプ No.2」に決定。早速「○○無線」にて部品購入。こっちがトウシロだと思ってか、清算の際1000円ほど余計に請求される。100円のIC十個、ってなんじゃい!そんな数のIC、パソコン組み立てるときしか見たことないわい!

 そう、こちとらシロウトなのだ。電子工作なんて小学生のとき以来である。
 ゆえに書店にて電子工作の入門書を購入。まずは回路図のお勉強から。
 いったい、いつになったら完成するのか?いや、そもそも完成するまで飽きずに続けられるのか?微妙である。次回報告を刮目して待て!


 さて、「バットマン・ビギンズ」である。
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2005年06月21日

「戦国自衛隊1549」世界を守れ!ゼブラ・ナース!

 唐突で申し訳ないのだが、スターバックスのエスップレッソって美味しいですか?

 先日も書いたが、私はエスプレッソが好きである。
 ところが、ふと思い浮かべてしまった。

 「本当に美味しいエスプレッソってどんなのだろう?」

 無論、本場イタリーに行ったことはない。
 しがない地方都市ゆえ「美味しい」とか「こだわりの」などといった評価の店も見当たらない。

 「本場の人間がうなるほど旨いエスプレッソとは?」

 いやまったく。エスプレッソ好きなどと公言する前に、そこのところを突き詰めないと恥ずかしくて街を歩けないではないか。

 そこで基準となるのが、我が街にも大量進出中の「スターバックス」だ。
 はたして、本場の人間or本物の通はあのエスプレッソを美味しいと思うのだろうか?
 5段階でいえば、どのあたりなのであろうか?ボーノなのか?

 「セニョール中華屋。ありゃ飲めたものじゃありまセーラ。本当に旨いエスプレッソはこんなのですぜ、ペルファボーレ。」
 などと、どなたかに(やさしく)ご指摘願いたい。


 やっとこさ「戦国自衛隊1549」を見に行った。

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2005年03月11日

小説「終戦のローレライ」と映画「ローレライ」part3

 私の「CLIE」は赤い。
 二年ほど前にヤフオクで購入したのだが、つい最近まで放置プレイを楽しんでいた。というより購入したことさえ忘れていた。
 ほんの一月前である。押入れの中に積み重なった「貴重なガラクタ」を整理していると、こいつがヒョッコリ顔を出した。うーん、もったいない。どうにか活用できないか?
 「飽きっぽい凝り性」を自認する私は、早速ネットでPalmOSの情報を検索し、本を買い込み、有用と思われるソフトをダウンロードしまくり、ついには真っ赤に塗装してしまった。無論、塗装は素人なので少々あらも目立つが、遠目には完全な「俺CLIE(非売品)」である。うん、ちょっと満足。
 で、ここで「飽きっぽい凝り性」の私は冷静に結論を下す。
 手帳はやっぱり「紙」が便利。

 やっと映画「ローレライ」のショックから立ち直りつつある。
 前回はあまりのショックに批評を放棄してしまった。申し訳ない。しかし、自腹であんなものを見に行き、しかもそれが「興行収入40億円間違いなし!」などというのでは、冷静な判断などできたものではない。まさに恐るるべきはメディアの力。ホリエモンよ、貴様が手にするには、この力は大きすぎる・・・。

 本日福井晴敏氏と樋口真嗣氏の対談集「ローレライ浮上」を購入。かような映画に1300円(前売り券買いました)を投入し、なにゆえ更にこのような本を買わねばならんのか?「批判する対象にこそ、真摯な態度でのぞみたい。」からであり、あまりにクオリティの違う小説版と映画版の謎を解くためにも必要だったのだ。だって、気になるでしょ?同じプロットから出発したはずなのに、なんで一方だけ完成度が高いのか。

 映画「ローレライ」の最大の急所は制作費と脚本であろう。
 なにも制作費の大半を費やしたCGに文句を言うつもりはない。ハリウッド大作並みのCGは、はなから期待していなかった。CG最大の難関「水」を描きだすには予算が足りないのは明白であり、それにしては頑張った。いや、賞賛すべきである。

 問題は「せめて前・後編くらいに分けて、丁寧にかいて欲しかった。」ということなのだ。

 これほどエピソードてんこ盛りの物語が、2時間で収まるはずないではないか。それを無理やり押し込めたものだから、演技にも戦闘シーンにも抑揚の無い、ノッペリとした作品になってしまう。「潜水艦映画にハズレなし」というのは、密室や戦闘シーンなど、緊迫感が描きやすく、緩急の「緩」にだけ頭をひねれば、そこそこ面白い物語が成立するからだと思う。

 ところが「ローレライ」は緩も急も時間に追われて中途半端。盛り上がらないことこの上ない。やはり前後編に分けるだけの制作費は確保して欲しかった。ひとつの作品を前後編に分けることことへの抵抗もあろうが、少なくとも「キル・ビル」よりは面白くなったはずである。

 更に言うなら、当初脚本は「劇団☆新感線」の中島かずき氏が担当していたそうだ。プロットには忠実だが、表現が舞台的で3時間半の大作になってしまう第一稿。「もっと自由に」といわれて、おもいっきり「マンガ」になってしまった第二稿。それらを修正した第三稿までいったのだが、中島氏が他の仕事に行ってしまいタイムアウトとなったそうだ。うーん、是非見たかったなぁ、中島版「ローレライ」。3時間半の第一稿を加筆修正して前後編に分けたほうが、はるかによかったような気がする。

 脚本については「いくら比較的自由な気質の潜水艦乗りであっても、帝国海軍軍人たるもの、そこまでくだけた立振舞いは無かろう」という時代考証の甘さが目立った。
 明石屋さんま氏から「軍人を演じるために生まれてきた男」と賞賛された我らがギバちゃんには期待していたのだが、あの少年のような「ギバちゃんスマイル」で軍人度急降下。規律正しく心優しい軍人を演じる技量があるだけに、残念だ。

 その他、清水(佐藤隆太)へのあまりに惨い扱い。絹見艦長(役所広司)、浅倉大佐(堤真一)の小説とはかけ離れた性格描写などなど、脚本へのツッコミには事欠かない。

 樋口監督はハリウッドに勝てる映画を作ったらしい。少なくとも本人はそう自負している。だがハリウッド映画もピンキリだ。監督がどのあたりを想定して強気な言動をとるのかはわからない。(どうも「パール・ハーバー」らしいのだが・・・)
 しかしこの予算と脚本で、本気で勝負できると思っているのだろうか?

 予算か脚本。どちらか一方だけでもマトモだったら・・・。そう思うとこの映画は残念でならない。


 やっと元気が出てきたので、私の感想が気に入らなければ批判していただいて結構だ。
 ただし、掲示板などでよく見かける「そんなに貶すんだったら、お前もっと面白い映画撮れるんだろうな!」などという至極頭の悪い批判はやめていただきたい。バカ丸出しの上、そんなバカと同時代に生きていることが悲しくなる。少々過激な物言いで申し訳ないが、できる限り正当な批判をお待ちしている。


 映画と小説を両方見て、疑問を持った方は
 ローレライ、浮上

 低予算でも面白い映画が見たいという方は
 SAW ソウ DTSエディションSAW
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2005年03月07日

小説「終戦のローレライ」と映画「ローレライ」part2

「ニューズウィーク日本語版」によると、今ニューヨークでは日本の現代美術が元気らしい。それも、一般人には意味不明の「ポストモダニズム」ではなく「オタク」文化だそうな。スーパーフラットに代表されるいわゆる「オタクの美意識」が、海外では新鮮に感じられるのだろう。オタクとまではいかなくても、漫画好き、アニメ好きな生粋の日本人である私などは、ちょっと誇らしいような気分になる。

 本日無事、映画「ローレライ」を拝見した。
 役所広司氏はすばらしい役者である。日本を代表するという言葉は、おそらく渡辺謙氏よりも役所広司氏にこそ与えられる称号だろう。濃い、混沌とした霧の中でもその輪郭をしっかりと印象付ける。それほどの存在感と演技力を持つ役者はなかなかいまい。ゆえに「浮いて」しまうこともままあるのだが・・・。

 そうそう、「ローレライ」の感想ね。
 ええっと、脚本家鈴木智氏の最高傑作は、やはり「大江戸レイプマン」である。以上!

 正直に言う。これ以上書くと、コメントに不快な書き込みをされそうでイヤだ。基本的に映画は、見る人の感性次第だと思う。ちなみに私の今の心境は「勝率の低い賭けに、大金をつぎ込んで負けた。」という感じである。

「同じプロットでも、肉付け次第でこんなに違うんだ!」と思いたい方は。
終戦のローレライ...講談社文庫

「どうせ潜水艦でSF映画撮るなら、もっとぶっ飛んだほうが・・・。」と思われた方。
海底軍艦

「潜水艦を舞台にした戦争映画なら、やっぱこっちでしょ。」という人は。
Uボート...DAS BOOT

「オウオウ!デカ口の娼婦に惚れるような優男が、役所広司さんに勝てるはずなかろうが!」と思った方は。
Shall We ダンス? (初回限定版)
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2005年03月01日

再びアカデミー賞ですねぇ

 少々デザインを変えてみた。というより変えようと試行錯誤の途中である。なにぶんこれまで避け続けてきたスタイルシートの編集である。変えようという意思ばかりが先走り、イメージもないのにいじりまくっている。少々見づらいと思われるが、ご勘弁願いたい。

 今朝の朝日新聞天声人語欄はハル・ベリーの話題であった。ラジー賞にわざわざ出向くなど、シャレのわかる女性だと思っていたのだが、どうやら母の教えを胸に秘めた実直な女性であるらしい。アカデミー主演男優賞のジェイミー・フォックスも亡きお婆さまの金言を語っていた。なんにせよ、家庭の教育というのは大切である。

 我が家の母の金言は「男は死ぬまで働け!」であるから、どちらかと言うと武田鉄矢氏の母に近い。町内の運動会で一等賞を獲ったとしても、勝利者インタビューだけは避けたいものである。

 コダック・シアターのレッド・カーペットにトヨタのプリウスで乗り付けるハリウッド・セレブが増えているそうだ。
 アンチ・トヨタの私としては、ホンダのインサイトをおすすめしたいところであるが、2ドア・クーペではやはり不便なのだろうか?本当に環境を気にするなら、チャリでこい!と言うのは無謀な上にただのヒガミである。
 以前、ハリソン・フォードやティム・ロビンスが電気自動車でレッド・カーペットに乗り付けたことがあるが、自家用ジェット機を何機も乗り回している彼らに環境云々と説教はされたくない。
posted by 中華屋 at 13:06| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アカデミー賞ですねぇ

 ファイナンシャル・プランナーなどという資格を取ったばかりに自分の老後が気になり、物欲にブレーキをかけている今日この頃。そう、矢田亜希子に諭されるまでもなく、お金は大事なのである。
かつてビートたけし氏はラジオ番組で「地位も名誉もお金もみんな持ってる。無いのはデカイ○○○だけ!」と豪語しておられたが、地位と名声とお金の三つを上げられたら、私は迷わずお金をとるであろう。もう一つの方は幸いなことに間に合っている(と、うそぶいてみる)。

 アカデミー賞である。
 最優秀主演男優賞はおおかたの予想通り「Ray/レイ」のジェイミー・フォックスが受賞した。これに文句を言う奴は、対抗馬のディカプリオ氏しかいないだろう。私としては、ジム・キャリー氏にこそ賞を取ってほしかったのだが、これは公正さを欠いた個人的な好みの問題である。

 監督賞はクリント・イーストウッド翁であった。予算面でワーナーに冷遇されたにもかかわらず、成し遂げた快挙である。
 しかし、やはり個人的にはスコセッシ翁に取ってほしかった。ハービー・ワインスタインあたりが、もっとゴリ押しできなかたのか?爺さまそろそろヤバかろうに・・・。

 そんな悲喜交々のアカデミー賞で、モーガン・フリーマンの最優秀助演男優賞には惜しみない拍手を送りたい。近所の浅黒いパンチパーマのオッサンに、密かに「モーガン」というニックネームを付けてるくらい大ファンなのである。今度オッサンに会ったときは、背後から小さな声で「おめでとう」と言ってあげたい。
posted by 中華屋 at 00:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月26日

THE JUON/呪怨 孤独は好きですか?

 遥か昔の話であるが、パーマをかけたことがある。
 毛根の健康管理を第一とする現在からは、想像もできない暴挙である。
 それは「パーマをかけてるヤツは絶対連れて行かん!」と教師に言われた修学旅行の前日であった。当時不良だったわけでも尾崎豊に心酔して一世一代の反抗心に火をつけた根暗少年だったわけでもなかった私の真意は?ただツッコまれたかったのである。
 皆、ありがたいことに私の性格をしっかりと把握していたので、教師が「その髪型はどうした?」とつっこみ、私が「天然パーマです。」と答えるベタなやりとりに、クラスメートは爆笑してくれた。テレビでしか見たことないような掛け合いを成し遂げた自分に、とてつもない充足感を覚えたものである。

 残念ながら、まだ清水崇監督作品「THE JUON/呪怨」を見ていない。というか、基本的にホラーは暗闇の中一人で見るものと思っている。故にDVD化待ちである。
 「呪怨は怖い」という噂を聞きつけ、初めてビデオ版を見たのは2年ほど前になる。その後、ビデオ版「呪怨2」、映画「呪怨」、映画「呪怨2」と見てしまったが、だんだんと恐怖が薄れているように思うのは、私だけではないはずだ。まぁ、作る方も見る方も、同じプロットをこれほど量産されては、「怖がれ!」と言うほうが無理である。

 生まれて始めて見た国産ホラーは、大林宣彦監督の「ハウス」であった。小学生だった私は、肉付きのいいネーチャンのお尻に生首がガブリと噛みつくシーンで失神(いや失禁か?)しそうになった。うろ覚えではあるが、噛みついた生首より噛みつかれたネーチャンの顔の方が怖かったように思い出される。

 映画「THE JUON/呪怨」はアメリカで中ヒットを記録したわけだが、これは本当にすごいことである。黒澤だって、宮崎だって、日本でどう報道されようが、あちらでは「カルト」にしか過ぎないのだから。

 そんな事態に機嫌が良くなりすぎたのかどうか、松竹グッズネットでは「THE JUON/呪怨」グッズが売られている。これ↓

 松竹グッズネット

 アフェリエイトでもなんでもないので、気軽に購入していただいて結構だが、何か一つを手にした途端、アナタは友人を無くすだろう。
 少なくとも私は、こんな物をもっているアナタと友達にはなりたくない。
posted by 中華屋 at 11:51| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年02月23日

小説「終戦のローレライ」と映画「ローレライ」part1

 「加減」は大切である。
 「味覚範囲が極端に広い人間」を自任する私は、高級料理の繊細な塩加減などまったく判らないが、それでも味噌汁に甘いのしょっぱいのと文句を言うことはある。

 さて、福井晴敏氏の「終戦のローレライ」をやっと読み終わった。良い小説である。プロットが面白い。文体も、さすが今をトキメク福井氏である(今年は特にトキメキ過ぎのような気はするが・・・)。兵器の描写も海外の軍事オタク小説には及ばないものの、比較的しっかりと書かれている。
 とにかく長いので、物語のテンポが所々ユルくなるが、それでも勢いで一気に読めてしまうのはすばらしい。
 ここはひとつ、声を大にして

「終戦のローレライ」はおもしろい!

といってしまおう。

 しかし、しかしである。この小説の企画意図を考えるに、問題点はある。そもそも、この小説は映画化を前提として制作側の依頼で書かれたものである。
 なんでも「第二次大戦」「潜水艦」「女」という「お題」を出され、書き進められたものらしい。いかにも映画的な発想だが、福井氏はこれを見事に書き上げたわけだ。

 だが、完成原稿を手にした映画制作側の人間は、複雑な心境だったのではないだろうか?
 その原因は「長さ」。
 この小説はとにかく長い。単行本で上下二巻、文庫本では四巻に及ぶ長編小説である。一方、無理なく映画化できる原作の長さは文庫本で200から300ページといわれている。その倍くらいの長さでも、脚本家や監督の力量によっては原作のイメージを壊さない映画ができるだろう(その意味で「ロード・オブ・ザ・リング」はギリギリだった)。
 福井氏もそのくらいのことは判っているだろうに、なぜこれほど長い小説にしてしまったのだろうか?

 映画「ローレライ」公式HPを覘いて見ると、やはりと言うかなんと言うか、ストーリーが変わっちゃってるのである。いきなり原爆投下阻止作戦に出発なのである。こうなると監督と脚本家のオリジナリティが問われるわけだが、大丈夫なのか?ちなみに、この映画の脚本家は鈴木智氏である。ローレライの公式HPには「金融腐食列島 呪縛」が代表作のように書かれているが、彼の真の代表作は「大江戸レイプマン」であると思っている。

 とにかく、試写会はずれちゃったので自腹で見に行くしかない。いや、現在の日本映画界の力量を確かめに行くのである。
 昨年貴重なコンテンツを二つも浪費した日本映画界が放つ、懺悔も含めた会心のできであることを切に願う。
posted by 中華屋 at 15:31| Comment(2) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鉄人28号

 本日、「鉄人28号」の試写会にいってきました。
 なにせ、他人から突然もらった試写会券でしたので、まったく予備知識ナシに行ってしまったわけです。
 そして、すべての漢字にルビが打たれた瓦版のようなパンフレットを手にしたときから、イヤーな予感は始まっていました。
 文面を見る限り、どうもセグメントは「お子様」のようです。
 監督が最近子供映画付いている「冨樫森」氏ですから、当然といえば当然のことです。ちなみに、彼の過去の作品には「突撃!噂のノーパン倶楽部」なんてのもあります。
 さて、ネタバレ的なことは書きません。ツッコミどころも満載ではありますが、それも今回は自粛します。なぜか?
 この映画が「子供映画」ではないからです。
 はっきり言います。
 この映画は「児童映画」です。
 そう、小学生の夏休みの夜、なぜか校庭で行われる上映会。蚊に刺されながら母と見た、いかにも教育的な「児童映画」なのです。
 厳密に言うなら、「児童映画」に「特撮子供ドラマ」を組み合わせたような感じです。「特撮子供ドラマ」といっても、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」ではなく、「5年3組魔法組」やら「おもいっきり探偵団 覇悪恕組」(覚えてる人、います?)系です。
 子役たちの演技力、脇を固めるオトナ達(結構有名どころを集めてます)の節度を越えたドタバタ加減等、まさにあんな感じです。きっと、「T-28PROJECT」とは「日活児童映画室」と「東映」の仮の姿なのでしょう。
 児童映画にツッコミを入れる評論家はいますまい。
 唯一ツッコミを入れていいのは、「1800円出して児童映画見ますかね?」ってところだけ。
 お勧めはしません。ビデオでも借りてください。チープな「鉄人」のCGは、映画館の銀幕でもテレビ画面でもあまり変わりませんから・・・。
posted by 中華屋 at 01:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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