2005年06月15日

お怒りは、ごもっともです。

 中国関係の情報をつらつらと斜め読みしていたところ、このようなブログを見つけた。

 中華的生活「多少銭?」

 執筆者である「らん」女子の「魔大陸中国で中国人に囲まれ女一人(+犬一匹)で逞しく生きてます。」というプロフィールがなんとも泣かせるではないか。らん女子の驚きと戸惑い、そして怒りがストレートに伝わってくるブログである。さぞ大変なことであろう。心中お察し申し上げます。

 私の場合、語学留学→中国企業に就職という道を辿ったので、彼女ほどのカルチャーショックはなかったように思われる。いや、まぁ留学先は日本はおろか、中国の大都市から見ても驚くほどの地方都市であったが。

 彼女のブログに触発されまくって、本日は実際に経験したビジネス上の失敗談などを。
 私が中国で最初に任された仕事が、ある日本製品の独占的代理店契約であった。
 そりゃもうガンバリましたさ。なにせこれまで中国にはないタイプの製品である。インターネットの普及など夢のまた夢であったから、新聞を読み漁り、その分野の研究者に会ったり政府の管轄機関にお伺いをたてたり、関連市場の調査から市場規模の予想。「ニセモノ」が市場に与える影響、流通経路の検討に都市部と地方の平均収入を加味した値段設定などなど。ありとあらゆる調査をして先方の製造会社と交渉しましたさ。

 しかし、残念ながら最後は上海の商社に決定。理由は簡単、上海企業の出してきた卸値が、私の算出した値段の倍近かったこと。哀れ努力は報われず、上司から大目玉をくらってこの件は終了となった。

 それからひと月ほどして、私に国際電話がかかってきた。相手はくだんの上海企業である。

 「あの製品、中国で売れるでしょうか?」
 「は?」
 「いや、どんな風に売ろうと考えていらっしゃったんでしょう?」
 「お話の意味が判らないのですが?」
 「いえ、日本のメーカーさんから、おたくが非常に詳細な販売計画を立てていたと聞いたもので」
 「市場へのアプローチは企業によって違いますから、おたくはおたくのやり方でいいと思いますが?」
 「・・・。」
 「・・・。」

 あきらかにどう売るか何も考えていなかったようである。
 あぁ、こんなやつらに負けたのかい。ハラワタ煮えくり返るとはこのことだ。

 ここから「輸入はウチでやるから、販売はそちらで・・・。」という話になるのだが、せっかく流通経路を開拓しても値段が高すぎて売れないことは目に見えている。
 「ウチはその商品から手を引きましたら、御社で勝手にどうとでも売りなはれ。」と丁寧に(相手にはそう聞こえなかったかもしれないが)お断りした。

 上海の橋梁工事受注を地元企業に横取りされ、その上さらに設計図まで真似されちゃった某日本企業の悔しさが、多少わかったというものだ。
 中国に物を売ろうと考えておられる日本企業の方は、中国企業の調査を徹底されたいと思う次第である。

 あれから10年。その商品は案の定中国国内ではほとんど売られていないようである。
 人間としての器の小ささを、恥ずかしげもなく露見すると
 「ザマーミロ!バーカバーカ!」というのが本心である。(日本の製造元には気の毒であるが・・・)


 今回は前文ナシ。本文のみでお送りする。無論ネタに詰まっているためである。いや、ストックしてある文章はいくつかあるのだが、今回のテーマに(微妙に)関係したものが見当たらない。ブロガーにはなれても、エッセイストにはなれないなぁ。
 自ら課したルールを破るのは多少気が引けるものの、ここでは私が法律だ。それを認めないあなたと友達になる気はない。
posted by 中華屋 at 18:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 中国 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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